昨日あったことをちょっと書いてみたくなり、ひさしぶりにブログに投稿することにしました。
息子は高等部の2年生。
高校生活も「あっ」という間に、折り返し地点に近づいてきました。そして昨日からはじまりました、長い長~い夏休み・・・。
初日の朝から「出かけたい!」と言ってくる息子君。
う~ん・・・
午後から放課後デイさんに行く日だから、昼ごろにふらっと出かけてしまうと送迎の時間に間に合わなくなるかもしれない。…なら、早めに出かけてしまおう!ということで、朝から父と一緒に近郊の駅へ。入場券を買うところまで付き添って、本人は「電車見学」にGo。その後姿を見届けてから、父は会社へ向かいました。
「やれやれ、これで電車見学が終わったら帰宅して、準備したサンドイッチをお昼に食べて、スムーズに放デイに行けるかな…」と一安心。
会社で調子よく働いていると、なぜか息子から電話がΣ(゚Д゚)!
そそくさと休憩スペースに行って電話を取ると、
息「大変なことが起こったんだ!」
父「・・・へ?どうしたの??」
息「リュックがなくなってしまった!」
リュックには、大好きな漫画がドッサリ、水筒やDSもあり、しかも鍵まで付いている。
それって、メチャクチャ困るじゃないっすか!
いや、それ以前に家に戻れないってことじゃん!
おちつけ―。まずは深呼吸だ。
父「・・・ええと、どこでなくしたの?」
息「わからない!」
父「・・・駅員さんには、聞いてみた?」
息「聞いてみる!」
電話口から、息子と駅員さんの会話が漏れ聞こえてくる・・・
(ワタシは会社で何をしているんだ??)
息「リュックをなくしました!」
駅「・・・え?はい、ちょっと待ってください。探してみます。何色ですか?」
息「あお!」
おお、ちゃんと会話ができている。。。
でも、いろいろ不安で仕方ない父、つい口出ししてしまう。
(だって、リュックの特徴とか正確に伝えるのは難しそうだし、そもそも会話が成り立たないかもしれないし・・・)
父「ねえねえ、ちょっと駅員さんに電話変わってくれる?」
息「・・・」
父「おーーーーーい!!」
息「・・・」
だ、だめだ。。。
きっと父と電話していたことを、すっかり忘れているんだろう…。
駅「これですか?」
息「はい」
駅「中身は何が入っていますか?」
息「DSが2つです!」
な、なんと。
DS、2つとも持っていってたのね。。。
それにしても、ちゃんと会話が成り立っているじゃないか。
(普段からこんなにしっかり会話してほしいもんだ・・・)
駅「それじゃあ、身分証明書ありますか?学生証とか」
息「はい!」
いやいや、持ってないって学生証!
だって、父が持ってるんだもの・・・( ;∀;)。
(本人に持たせると、無くすのが心配だし)
でも、そこは療育手帳を見せて、何とかなったみたい。
駅「お名前と電話番号、書けますか?」
息「・・・」
うーん、まあその辺は大丈夫だろう。
何しろこの半年で5~6回くらい忘れ物を取りにいって(なんて頻度なんだ( ノД`))、書類を自分で書かせてたから…。
もうここまでくれば、何とかなるだろう!と思い、電話を切って、仕事に戻る。
1時間後電話してみたら、ちゃんと家に戻っていたことを確認し、ようやく一安心。
ああ、よかった。
まったくもう、ハラハラドキドキさせられます。
それにしても、よくがんばったね。
・忘れ物をして、父に電話できたこと
・駅員さんに「リュックをなくしたこと」「リュックの特徴」を伝えられたこと
・身分証明書を提示できたこと
・書類に名前と電話番号を書けたこと
一人でそんなことまでできるようになって、ちょっと信じられません。
ふだんの様子からしても、信じられないくらい。
でも、ちゃんとこんなことまで対応できるようになったことに、ビックリさせられます。
落とし物をするたびに、一緒に引き取りに行って、書類を書かせて、お礼を言って帰ってきたのは、それなりにいい練習になっていたんだな。
それに、父がいないことで、駅員さんもしっかり本人の言葉を聞こうとしてくださったのだろうな。
そして、息子も大切なDSその他が入ったお気に入りのリュックで、しかも頼れる人がいない状況だったから、力を発揮できたのだろうな。
もちろん、
「駅員さんにお礼を言う」
「父との電話を駅員さんに変わる」
「リュックを引き取れたことを父に知らせる」
…など、できなかった/できていなかったであろうこともあるから、そこはまたこれから練習していこう。
そんな色んなことに思いが巡らせながら、父は昼間の仕事に戻りました。
子育ての醍醐味を、宝物を、また一つ味わうことができましたとさ^^。
写真は、息子ががんばった後に通ったであろう駅の通路を昔撮ったもの。
NAOTO