(前回のつづきです)

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、「思いや活動に共感してもらえたとき!」

前回書いた「NPOだから寄付が集まるわけではない」の理由は

「寄付する人にとって『寄付するに足る理由』が必要だから」です。

たとえば、こんなことがありました。
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あるNPOの事務局長の方と名刺交換したときのことです。
「どんな活動をされているんですか?」 とお間きしてみたところ、
「日本を良くする活動です」 という答えが返ってきました。

そ、そうですか・・・

もうこの瞬間、その先のお話を聞く気は失せていました。

NPOが社会を良くするための活動をしているのは「あたりまえ」のこと。
具体的に、どんな困りことのある人を、どんな手段でサポートしようとしているのか?
具体的に、どんなスタッフさんが、ポランテイアさんが、どんな思いで、活動に従事しているのか?
具体的に、その団体のイベントに参加したり、サービスやプログラムを受けた人にとって、どんないいことがあるのか?

・・・質問する立場としては、そんな「リアル」が知りたかったのです。
そのイメージが沸かない限り、「じゃあ寄附しよう!」なんて、絶対に思わないでしよう。
わたしだったら、絶対にそうだ!

・・・と書いておいてなんですが、
わたしはこの部分がまったくできていませんでした(-_-;)(-_-;)(-_-;)(反省×3)

本業が忙しいし…
障害のある子の子育てって、ホントいろいろありまして…
NPOの事務仕事をほとんど一人でやっているので…

そんな「できない理由」はいくらでもあげられてしまいます。
でも、何とかしてこの壁をクリアできないと「支援者の共感」が集まるはずもなく、結果として「寄附」も集まらない。

NPOや任意団体の運営をしている人は、事業や活動を通して社会を変えていきたい!という思いが強いもの。
だから、寄附にまで頭が回らない、そんなこと考えている暇もない!ということがあると思います。
(自分は完全にそうでした)

でも、いざがんばってみて、寄附が集まってみると・・・
それは、本当に本当にうれしいものです^^。
多くの方の、「影ながら応援しているよ!」というお気持ちを、たくさん感じます。
そうすると、また力が沸いてくる、そんな感覚です。

もちろん、お断りされることもありますが、それはそういうもの。
あまり気にしないで、進んでいきましょう(笑)。

あと副次的なこととして、寄附集めってすごく「人間力」に関わる活動です。

「相手の知りたいことを想像する力」
「感謝の気持ち」、「やり抜く覚悟」
「仲間と一緒に活動できる喜び」

そんな能力や意識が身についてきたり、ステキな経験をたくさんできるチャンス、とも言えるかもしれません。

 

最後のまとめです。

●寄附集めの成果
①魅力的な活動 × ②リアルを伝える発信力 × ③今、寄付が必要な理由

NAOTO