今年度、くるみで目指している「居場所づくり」と「特例認定の取得」。

コレ、かなりのチャレンジであることが最近わかってきまして…(;´∀`)。
我ながら、すごいことに挑戦しているのだなぁ…と感じています。

様々な書類作成、法人事務体制の見直し、寄付集め…いろんな付随する活動があり、日々勉強するべきことばかり。もちろん「やる」と決めたからには、ゼッタイに最後までやりぬきます。(しんどいときには、やすみやすみで・・・^^;)

 

※ 以下はこれまでの記事と一部重複しますが、ご容赦ください

1.くるみー来未のこれまで
くるみー来未は「自閉症スペクトラムのように多様な特性のある人と家族のQOL向上により、一人ひとりがその人らしく豊かに生きることができる社会を創る」という理念のもと、川崎市で活動してきました。
くるみは、どこにでもいるごくフツ―のサラリーマンお父ちゃんが、「息子の将来のために…」という思い一つだけで、がんばって立ち上げたNPO法人。父子家庭でいっぱいいっぱいな生活を送りながらも、たくさんの仲間にご支援いただき、あたたかく見守っていただきながら、何とかここまで息子と二人三脚で十年間歩んでくることができました。そんな生活を送る中で仲間と一緒にやりたいことをしたり、社会に向けた啓発活動をしたり、子どもたちの自発的な活動をサポートしたり…誰かが「やりたい!」と思ったときに、それを実現できる場づくりを、専門家の力もお借りしながら4年半活動してきました。

2.くるみー来未の目指すもの
一方で、社会に目を向けると、障害者殺傷事件や虐待事件などが頻発しており、最近では公的機関における障害者雇用率の水増しが発覚しており、障害のある人を取り巻く社会環境はまったく楽観できるものではありません。
くるみが目指しているのは、一言で言うと「インクルーシヴな社会づくり」です(前回のブログもご覧ください)
この目標に向けて、これから5年、10年先を見据えて今取り組むべきことは何か?
それは、小さくても高い塔を建てることだと思い至りました。
具体的には、息子のための「居場所づくり」です。
息子から教えてもらったこと、気付かせてもらったことは、わたしにとって大きな財産であり、他の人と分かち合うべき宝物です。だから、その息子を中心とした『居場所づくり』を進めていきたい。
地域の人がたくさん出入りできて、「やりたい!」と思った人が活躍してイベントをやっていて、息子と同じ空間でほっこりできて、いっしょに活動できて、なぜか落ち着く場所。そして、息子が「ここでは自分らしくいられる」「自分は生きている」と実感できるような場所。そんな空間をつくりたい!という思いが強くなっていきました。
(逆に言うと、そういう場所が社会には圧倒的に少ない、ということです)

そのためには、多くの仲間をみつけていく必要があります。
いや、それ以前に、そもそも場所をどうやって探せばいいのか?
お金だってたくさんかかるに決まっている。
イベントをやるのにもいっぱいいっぱいな状態で、そんな思い切ったチャレンジができるのか?

でも、どうしてもやりたいのです。
モチベーションの源泉は、息子への思いです。
父はどうあがいても、息子より早くこの世から去ります。
だから、彼が「自分の安心して自分らしくいられる居場所」の選択肢を一つでも増やしたい。
息子との日々から得られた気付き、生活を共にすることの喜び、それは大きな社会的価値。
それを社会にもっと広げていきたい。そんな思いで今回の2つの目標に取り組むことにしました。

3.認定へのチャレンジ
そんなわけで、くるみの社会的価値を増やしていくために、まずは「くるみの活動を多くの方に知ってもらう」必要があります。その中で、賛同者、協力者の輪を広げていきたい。
だから、もっともっと情報発信していきたいし、活動を充実させていきたいと思っています。
そして「そんないい活動しているなんて!ぜひ寄附させてください!!」と言ってもらえるような団体になれるよう、日々努力していきたいと思っています。
・・・というのも、社会にインパクトを与えられる活動を継続的に行うためには、やはり資金がどうしても必要です。だから、この部分にはこだわって活動する必要があることが(ようやく)わかってきました。「1.」で書いたくるみの理念実現に向けて、5年先、10年先を見据えて、このタイミングで認定取得を目指して動き始めました。

4.認定制度について
川崎市のHPに詳しい説明があるのでここでは簡潔にだけ。
一言で言うと、「NPOとして適切な運営をしており、一定規模の寄附を集めている団体が、寄附等の税制優遇を受けられる」という制度です。
例にあるように、認定NPO法人に対して10,000円の寄附を個人がした場合、4,000円の税金がその人に戻ってくるんです!
それって、かなりおトクですよね。。。だって、個人が認定NPO法人に6,000円の寄附をしたら、10,000円分その法人をサポートできるってことですから(もちろん税金還付手続きなどの手間はかかりますが)
ちなみに、2018年10月時点で、川崎市には認定NPO法人が8つあります。

5.くるみ認定取得へのロードマップ
くるみにとって、認定取得はたかーい壁です。
特に寄付集めのところは、今まさに取り組んでいるところです。
ありがたいことに多くの方にご賛同いただき、寄附者の方が増えてきています。
それでも、まだ今年度の目標には満たない状態なので、これからがんばっていきたいと思います。

ロードマップとしては、
平成30年度・・・「①特例認定」の申請→取得/寄附者50人以上クリア(一年目)
平成31年度・・・寄附者50人以上クリア(二年目)
平成32年度・・・「②条例指定」を申請→取得/「③認定」を申請→取得。

②条例指定を申請するには、50人以上の方から3,000円以上の寄附を二年連続でいただいた実績(川崎市在住・在勤・活動者)が必要です。そのため、今年度は「①特例認定」の申請・取得に向けた手続き準備とともに、寄附者50人の方を募るための活動を続けています。
(この体験談が、かなりもりだくさんなので次回以降書いていくとして…)

高3になった息子の進路先探しも重なりとても大変な時期ですが、「フツ―の父ちゃんの思い」を社会にたくさん発信するためにも、自分らしくチャレンジしていきたい!と思います。引き続き、応援よろしくお願いします。

 

NAOTO@KURUMI