昨日「NPO法人あいけあ」さんが今年度からスタートした「i.care(多機能型事業所)」の開所式に息子と二人で出席してきました。

 

息子も「一緒に行く!」とのことで連れて行ったのですが、父のやる気(行く気)が伝わったのかな?

 

 

…というのも、この開所式にはぜひ出席したかったのです。

「いつもくるみの活動を応援して下さっているみなさんに一言お祝いの言葉をお伝えしたかった」…というのがもちろん一番ですが、あいけあさんのことをもっと知りたかったのもありました。

開所式でお話を聞いていて、自然と涙が出てきました。気持ちが洗われるような思いで、改めて自分の活動の原点に立ち返ることができました。

あいけあ関係者のみなさま、開所式ご出席のみなさまには、本当に感謝しております。

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あいけあさんは、医療ケアの必要な障害の重い人たちとご家族をサポートする事業を展開されています。

わたしには、正直なところ「医療ケアの必要な障害の重い人たち」との接点がほとんどありませんでした。息子は小中学校を地域の支援級で過ごしたのですが、存在を意識することはほぼなかったです。高等部では肢体不自由児の学部もあるため行事で接点ができたものの、ふだんの活動は分かれているのであまり意識することなくここまで来ました。

理事長挨拶の中で「『特別支援学校高等部を卒業後の進路がない!』というママさんたちの切実な思いが発端となり、その思いが人と人とをつなぎ、事業所の立ち上げにつながった」という事業所立ち上げに至る経緯のお話がありました。

考えてみれば「医療ケアが必要」「重い障害(知的・身体)がある」「高等部卒業後の居場所がない」ということは、親御さんが24時間体制で見なければならない、ということ。

今の自分の立場で息子に医療ケアが必要になったら、どうなるだろう?
まず、私はきっと働くことができなくなるだろう。
日常生活は?スーパーに買い物に行くのにも連れていくのか?でもお互いに負担が大きい気もするし…。
そういう時にヘルパーさんがパッと来てくれるのか?それも考えにくい…。
お風呂入れるのはどうすればいいんだろう?もしかして全部自分で??…など、色んなことを想像しました。

目の前にいらっしゃるママさんたちは、これまでずっと厳しい環境の中がんばって来られたであろうことを想像し、本当に頭が下がる思いでした。でも、それは誰にでも起こりえること。

たとえば、今息子は学校に自力通学できている(まあそれはそれで色々あるわけですが…)。
だから、私は仕事ができる。放課後はデイにお世話になることもできる。

最近では、本屋さんで好きな本を読んでいる間に、父は買い物、なんてことができるようになった。
そういう時間があるから、やりくりして日々の生活を何とか成り立たせることができる。

そういうバッファなり余裕が全くない生活だとしたら、くるみの活動どころではなかっただろう…と容易に想像がついてしまいます。

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医療ケアの必要な子は、増え続けています。

https://news.yahoo.co.jp/feature/871

「医学が進歩したから」などの時代背景があるのだと思いますがそういう分析は専門家にお任せするとして。

知的障害にせよ発達障害にせよ医療ケア児にせよ、そういう特別な配慮が必要な子供が増えている、ということは何を意味するか?

「今のままの社会じゃダメなんだよ」

「この子たちをしっかり受け止められるようでないと、社会は衰退するよ」

「経済優先だけではダメなんだよ」

「この子たちを活かせるような社会にしていくことが、大人たちの使命なんだよ」

神様がいるとすれば、そう言われているような気がしてなりません。

「人間らしく生きる」ためにはどうすれば良いのか。

それを考えること。そして、それを実践する「人間力」を磨くこと。

まずは自分の周囲から。できることから、できるときに。

そんなことが、社会を構成する一人ひとりに求められているように思えてなりません。

この開所式に出席し、大切なことを思い出させてもらいました。

気持ちが洗われたような思いで、息子と二人で事業所を後にしました。

 

 

 

 

 

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「せめて自分にもできることを!」という思いを新たにしました。

マイ行動宣言、ここに記します。

①毎年寄付をする(個人として)←微力ながら…
②毎年寄付をする(法人として)←理事会で要相談。
③Facebookで「いいね!」を押す ←これならできそう
④利用者さんともふれあう    ←ぜひぜひ!それもたくさん。
⑤あいけあさんの活動にボランティア参加する ←これもなんとかしたい
⑥あいけあ&くるみ共催イベントを実現させる ←内容によってはできるだろう

 

事業所の立ち上げにあたり、市から補助金はもらっている、とは言え、日々の運営費・職員人件費を賄い続けるのは並大抵のことではないことがよくわかりました。
たとえば、一定以上の収入のある人は一律で何%は寄付する。…のような法律でも社会規範でもあればいいのになぁ…(イスラム教の五行みたいに)なんて思いました。

あ、もう一つ忘れていた。これが一番大切なことなのに💦。

⑦何があっても、あいけあさんを応援し続ける!

 

NAOTO